論理的な文書の組み立て方
みなさん。こんばんは。今週は残業続きで疲れました。
今日は、照屋華子著「ロジカルライティング」という本の第3章「本論の組み立て(2)ロジカルシンキングの実践」を読んだ感想を書きたいと思います。
第3章では、具体的例をもとに本論の組み立て方を順を追って勉強しました。第2章の内容を実例を交えて説明していて、作業の具体イメージができました。ブログ記事で説明は若干難しい感じはあります。
第2章の記事は、こちらです。
it-managers-life.hatenablog.com
第2章では、論理的思考ツールとして、MECE、So What?/Why So?の2つと、論理パターンを学びました。論理パターンの図を再掲します。
ここからが、第3章の要旨になります。
論理パターンの組み立て方
上(結論)から下(根拠)に書くか/下から上に書くか悩みますね。次の様に使い分けると良いようです。
- 結論 → 根拠へ: 結論がはっきりしている場合
- 読み手がテーマ設定をし、答えを持っている場合
- 読み手が結論を承知していて、確認だけしてもらえればよい場合
- 全体像を速やかに理解してもらいたい場合 - 根拠 → 結論へ: 何をどうまとめたらよいかわからない場合
- 書き手が自らテーマ設定した場合
- 読み手の反発が予想される場合
- 読み手にもSoWhat?を順を追って理解してほしい場合
論理パターンの選択
2段目の整理の仕方として、下記の2パターンがあります。
- 並列型: MECEで横に列挙
- 解説型: 左から右へ、事実・判断基準・判断内容の順(MECEではある)
問いが状況説明を求めているなら前者、何らかのアクションに結び付けたい場合などは後者が適しているようです。
本論組み立ての第一歩
第一歩は、テーマを問いに置き換えて → 適切な論理パターンを選択すること。
本論組み立てのポイント
- 根拠の作成ポイント
- MECEに整理したら「見出し」を付ける。
- ステップ分けの概念、対象概念などの考え方がMECE分解に有効。 - 縦の横の構造ポイント
- 縦は3段までがよろしい: 多いと根拠と結論の距離が遠くなる。
- 横は3前後がよろしい: 相手の頭に残る数がよい。 - 根拠の記述ポイント
- SoWhat?するための基本:主語・目的語・述語を明快にすること。
- 体言止めは要注意。キーワードの羅列は書き手のただの忘備録である。
- 短くまとめることよりも、具体性を重視したほうがよい。 - 中間層のポイント(縦が3段以上になる場合)
- 「以下のような」「多様な」などという表現でごまかさない。
- 下の段の切り口を埋め込み、上下につながりを作る。 - 結論のアンチパターン
- SoWhat?を放棄してしまう。
- 下段の内容を繰り返してしまう。
- 上下でミスマッチをおこす。 - 結論のポイント
- 問いへの答えを、ひとつ下段からきちんとSoWhat?すること。
- 忙しい読み手が把握できるだけの全体観と具体性を持たせること。
以上、私がこの章を読んで心に残ったことを書きました。第2章に比べて、文章の組み立て方が、だいぶイメージ出来てきました。ですが、これらができるようになるには、かなりの実践が必要ですね。
ではまた次回。